アメリカ縦断鉄道の旅

横断ドライブ成功の2人がアムトラックの旅に挑戦

コースト・スターライト号 ②乗車編

旅の始まりは個室寝台列車

準備編でも書いた通り、我々の旅はコースト・スターライト号の途中区間ポートランドから出発。

ここポートランドアムトラック駅「ユニオンステーション」はダウンタウンの東端、オールドタウン地区にある。地区名が示すとおり、駅建設は1896年!

歴史の風雪に耐えた、味わいある駅舎だ。

f:id:ff_galene:20180522080556j:plain

写真では少し見えにくいかもしれないが、時計塔の「GO BY TRAIN(列車でGO!)」のネオンサインが何とも情緒があって、個人的なお気に入り。

 

 

個室の場所を選びたい!

さて、事前に個室寝台を予約していた我々だが、出発の1時間以上も前に駅に着いた。その理由は、「個室を選ぶことができるのではないか?」という期待からだった。

我々が選んだのは個室寝台で最も安い「Roomette(ルーメット)」だが、コースト・スターライト号は2階建て。「2階の方が車窓からの景色もいいはず!」と思い、他の乗客よりも早く駅に先乗りし、チェックイン時にリクエストしようと目論んだ。 

f:id:ff_galene:20180522082710j:plain

 

通常は駅構内のチェックインカウンターに並ぶのだが、ここで印刷してきた予約シートを女性職員に見せたところ、「寝台車のチェックインは、ここじゃなくて奥にあるラウンジよ」と教えてもらう。

そう、アムトラックでは個室寝台やビジネスクラス利用客向けに、空港のビジネスラウンジのような「メトロポリタン・ラウンジ」という待合室があるのだ。

f:id:ff_galene:20180522083206j:plain

コーヒー、ジュース、ペットボトルの水などが飲み放題。出発までのひとときをくつろげる場所だが、我々が到着したときにはすでに列車を待つ乗客でいっぱい・・・。

ここの受付で改めて予約シートを見せる。優しそうな男性職員に、「2階の個室寝台を利用できますか?」と聞いてみる。

ところが、答えは「NO」。やはり、これだけ先着の乗客がいるので遅かったか・・・と思ったが、どうもそうではない様子。

「個室寝台の席は、予約が入った順に埋まっていくんだよ。だから、あなたたちの個室もこうやってすでに割り振られているわけなんです」と言って、予約一覧表を見せてくれた。

なるほど、当日早く駅に来ても意味がないことが判明。何ごとも経験である。

もし、2階個室などリクエストがある場合は、早い時期に予約してアムトラックに希望を伝えるのが確実だと思う。

ただ、この笑顔がステキな職員は、「あなたたちの個室は1階だけれど、進行方向右側はサンフランシスコに近づくと海が広がってキレイですよ。よい旅を!」と付け加えてくれた。

こういう一言を聞くと、旅も楽しみになる!!

 

出発まで1時間以上も持てあましてしまったので、コーヒーを飲みながらロビーで出発を待つ。

f:id:ff_galene:20180522084055j:plain

 

 

いざ乗車!

時刻表の出発時間は14:25分。でも、30分ほど前から改札が始まった。

アメリカの映画なんかでもおなじみのシーンだが、日本の列車のホームと違って、こうして駅構内を車両まで歩いていく。旅情があってとても好きな瞬間だ。

f:id:ff_galene:20180524135536j:plain

 

個室に入るとペットボトルの水が2本セット。というか、ペットボトルの水やコーヒーなどは乗車中は飲み放題らしい。

発車までの時間をソワソワしながら待っていると、車掌さんが現れて、「ランチの用意ができていますので、ご希望でしたら食堂車へどうぞ」と案内してくれた。

実はびっくりした。

というのも、アムトラックのルールでは食堂車でランチを提供する最終時間は、14時半までに発車する列車のみ。我々のコースト・スターライト号のポートランド発車時刻は14:25分。

なので、ランチ提供はないと思っていただけに、この案内にはうれしくて驚いた。食堂車へ急ぐ!

 

 

ランチタイム

食堂車に到着。空いていたので、待たずに席に案内してもらった。

f:id:ff_galene:20180524140727j:plain

4人掛けのテーブルが2列に並んでおり、基本的には相席。英語が苦手だと、「知らない人と会話したりは憂うつだなぁ・・・」という人も多いかもしれない。

でも、せっかくアムトラックで長距離旅行をするなら、見知らぬ同士で会話を弾ませるのも旅の醍醐味。我々も決して英語が得意なわけではないが、カタコトでの会話であっても食事での出会いはなかなか新鮮です。

 

ランチで相席になったのは、カリフォルニア州の州都サクラメント在住のご夫婦。

ウェイターがドリンクのオーダーを取りに来たので、何を頼もうかメニューとにらめっこしている我々の焦りをよそに、奥様は「炭酸水にレモンを添えてもらえます?」と爽やかに注文。

うーん、旅慣れてるなぁ・・・と深く感心。

f:id:ff_galene:20180524143124j:plain

「どちらからの旅行?」と聞かれて会話がスタート。お二人とも日本に旅行したことはなかったが、「日本の新幹線ってすごくキレイなんですってね。時間にも正確で」と興味津々。

我々がサンフランシスコまで行くことを告げると、「ゴールデンゲートブリッジは遠くで眺めるだけでなくて、実際に歩いて見た方が絶対にいいよ!」と旦那さんがアドバイスをくれた。

30分ほどのランチタイムだったが、これからの長旅が早くも楽しみになるひとときをもらった。

 

 

寝台車の食事

ちなみに、寝台車はコーチクラスと比べると確かに高い。座席ではなく、ベッドで横になって寝られるんだから「高くても当たり前!」と思う一方で、実は寝台車の大きな特典が食事なのだ。

というのも、寝台車の料金には、すべての食事代が含まれている。

我々がランチで食べたのは、分厚くて「まさにアメリカン!」なビーフがサンドされたハンバーガー、フレンチフライ、サラダとデザートのセット。

メニュー表の価格だと、ドリンク込みで2人で35ドルほど。これがすべて無料。ディナー、明日の朝食とすべて無料なわけで、これはなかなかにお得だと感じた。

ただし、ビールやワインなどアルコールは有料。

あと、気をつけたいのはチップ。食事は無料でも、ウェイターさんにチップを置いていくのがアムトラックで旅をする紳士淑女のマナーだと思われる。

実際に、我々が相席したステキなご夫婦は、さりげなくチップを置いて席を立っていった。

なので、食事をするときは少額の紙幣を持ってくるのがいいと感じた。

我々は不覚にも10ドル、20ドルの紙幣ばかりしか持っておらず・・・なんとか3ドルをかき集めるのがやっとで、ちょっぴり焦った。

 

 

寝台に戻るも・・・

おなかもいっぱいになり、大満足で寝台に戻る。

準備編にも書いた通り、快適な寝台。ゴトゴト揺られながら車窓の風景を楽しむも、実はアムトラックの長距離路線には、もっと見晴らしのいい「ラウンジカー」と呼ばれる車両があるのだ。

パノラマビューが楽しめ、日差しが降りそそぐ車両とか。これは行くしかない!というわけで、早速移動。

f:id:ff_galene:20180524144823j:plain

 

 

 ラウンジカーは大きな窓に向かって座席があり、のんびりと雄大な景色を見ながら時間を過ごせる。

コーヒーを飲んだり、仲間うちでワインを飲んだり、読書をしたりなど、みんなが思い思いに時間を過ごしている。

テーブル席もあり、カードゲームを楽しんでいるグループもいた。座席近くにはコンセントもあるため、パソコン作業をしているひとも。

一度ここに座ってしまうと、なかなか動きたくなくなるほど。実際、我々も夕食までの5時間ほどをここで過ごすことになったほどだ。

f:id:ff_galene:20180524145356j:plain

f:id:ff_galene:20180524145954j:plain

 

 

進路を南へ

のんびり揺られながら、一路南へ。

読書をしようと本を持ってきたのに、車窓の景色を眺めているだけでまったく飽きない。

さて、座席を決めるときの悩みのひとつに、「景色がいいのはどちら側の席?」というのがある。

ポートランドから乗った我々の結論では、昼間はどちらでも同じようにキレイだということ。ただ、進行方向右側(西側)の方が、開けている景色が多いような気もした。

翌朝、サンフランシスコに近づくときには前述の通り、右側(西側)の方が海が見えるので気持ちがいいはず。

オレゴン州の州都セーラムオレゴン大学があるユージーンなどを過ぎると、列車は徐々に山間部に突入。

f:id:ff_galene:20180524150734j:plain

f:id:ff_galene:20180524151004j:plain

 

 

ようやく夕暮れ 

我々が旅したのは5月上旬。この季節のオレゴンは昼間の時間が長く、20時を過ぎてもまだ夕方のようだ。しかし、そろそろ夕食にする!

食事の時間は予約制。しかも、寝台の利用客が優先で、コーチクラスの場合は席が空いていれば座れるとのこと。

予約は、車掌さんが寝台車まで聞き取りにきてくれるはずなのだが、我々はずっとラウンジカーに滞在。

「予約の時間、いつ伝えればいいのかなぁ・・・」と考えていたところ、通路を歩いてきた車掌さんが、「夕食は何時に予約しますか?何時でもOK!」と聞いてくれるではないか。

顔を覚えているとは、さすがプロだなぁ。ちょっと感動した。

 

 

夕食へ

昼間に食べ過ぎたせいで、あまりおなかが空いていなかったのだが、せっかくの食堂車でのディナー。時間を遅めの20時にしておき、「優雅にワインでも飲もうじゃないか!」と意気込む。

ディナーの混雑が落ち着いたのだろうか、食堂車は少し空いている模様。なので、相席ではなくて2人でテーブルを独占した。

f:id:ff_galene:20180524153054j:plain

ワインはグラスで7ドル、ハーフボトルで16ドル。残ったら部屋に持って帰って飲もうと思い、当然ハーフボトルを注文。

オレゴン産などローカルワインもあり、寝台車にしてはなかなかの品揃えだった。

相席ではなかったが、通路を挟んだ隣のご夫婦が「どこから来たの?」と話しかけてきた。みんな、旅仲間として語り合いたいのだろうな。

「こっちの席からは、山に雪が見えるから見てごらん」とうれしそうに手招き。食堂車のディナーのひとときらしく、ゆっくりと時間が流れていく。

 

食事は、パスタ、リゾットなど16ドルぐらいから始まり、サーモン、ビーフステーキ、ステーキセットなど39ドルほどまで幅広い。

どれを選んでも無料なので、当然一番高いステーキセットを頼みたいところ。けれど、「高いのだけ頼むのも品がないかなぁ・・・」と迷っていたら、ウェイターが「一番高いセットは牛肉も魚介類も楽しめるから、絶対お得ですよ!」と笑顔で勧めてくるではないか。

なので、喜んでオーダーする。

ステーキは焼き加減も指定でき、肉厚の本場の味わい。アメリカのステーキは美味しい!

f:id:ff_galene:20180524154337j:plain

 おなかいっぱいで苦しかったけれど、ニコニコ笑顔のウェイターさんが「デザートも食べた方がいい!」と全力でオススメしてくるので、食後のコーヒーとともに注文。

f:id:ff_galene:20180524162528j:plain

 

 

大満足で寝台へ

ここまで出発してからまだ7時間ほど。すでにものすごく密度の濃い旅になっている気がする。

列車は予定より1時間近く遅れて走っているようだが、急ぐ旅でもない。「このままゆっくり行こうではないか!」とはしゃぎながら、ワインボトルを片手に寝台へ戻る。

f:id:ff_galene:20180524163317j:plain

 

さて、明日のサンフランシスコ観光に備え、そろそろ寝る準備にとりかかりたいところ。

準備編にも書いた通り、ベッドのセッティングは本当に簡単。シーツやブランケットは上段のベッドにまとめて置いてある。

ベッドは下段の方が広い。座って作業をすることも出来るし、窓もあるので快適。上段はやや狭いので、本を読んだりPCを使う場合には寝転びながら。

f:id:ff_galene:20180524164322j:plain

 

ちなみに、これまた準備編にも書いたが、我々の最安個室にはトイレも洗面台もない。でも、各車両の1階には複数のトイレがあり、それぞれ洗面台もついてある。お湯も出るし、セッケンやペーパータオルはある。歯ブラシは持参すべし!

ちなみに、トイレの横にはシャワールームもある!寝台には小さなタオルが備え付けてある。バスタオルやシャンプーなどはないので、快適なバスタイムを期待するひとは、持ってきた方がよいかもしれない。

というわけで、長かった1日目も終了。

夜汽車の窓から見える知らない街の風景に思いをはせる。布団に入ってからゴトゴト音を聞きながら目を閉じる。こんな時間がたまらなく好きだ。

 

 

爽やかな朝

2日目、7時ごろ目が覚める。

さて、どの辺を走っているのか。果たして昨日の遅れを少しでも取り戻しているのか。

妻いわく、「夜中に相当長い時間停車していて、静かさに目が覚めた」とのこと。

我々は8時過ぎにはサンフランシスコ駅に到着する予定。朝食は急いで食べなければならなかったのだが、列車は予想通り遅れている様子。おかげで、ゆっくり朝食が食べられそうだ。

 

定刻より1時間半遅れでカリフォルニア州サクラメントに停車。

車両に水の補給をするなど、ホームでは職員が慌ただしく作業をはじめた。車掌さんに聞いてみると、「ホームで新鮮な空気でもどうぞ」とのことなので、爽やかな朝日を浴びるため降りてみる。

f:id:ff_galene:20180524170209j:plain

 

さて、時間に余裕ができたので朝食を食べに3度目の食堂車へ。

朝食は席の予約を取る必要がない。なので、直接食堂車へ行き、ウェイターさんに人数を伝えるだけ。ただ、ちょうど混んでいる時間帯だったようで、席は空いていなかった。

ウェイターさんに名前を告げ、車内アナウンスで呼び出してもらうことに。いったん部屋に戻り、待つこと10分。名前を呼ばれたので、再び食堂車に向かった。

当然、ここでも相席。

ご一緒したのはロサンゼルス在住のご夫婦。寝台個室に宿泊している人は、お年を召されたご夫婦が多い様子。

2人でアメリカ中をあちこち旅行しているようで、大都市が大嫌い。一番好きな場所を聞いてみると、「アラスカ!」と即答。「夏のアラスカは素敵だから、ぜひ行ってみるといいわよ」とのこと。

うーん、旅の達人が言うのだから間違いないのだろう。我々の旅リストに新たにアラスカが追加された。

 

 

旅も終盤

そろそろ乗車から18時間。とっくにサンフランシスコに着いている時間だが、列車は遅れを取り戻そうと焦るでもなく、カリフォルニアらしい広大な畑や果樹園を走り抜けていく。

f:id:ff_galene:20180524172313j:plain

 

ポートランドの駅のラウンジで男性職員が教えてくれた通り、サンフランシスコに近づくと車窓からは湾内の景色が見えてくる。

確かに、海側の寝台の方が旅の終盤で気持ちのよい時間を過ごせると思った。

f:id:ff_galene:20180524172645j:plain

 

湾内の景色から郊外の街並みへと景色は移る。我々の目的地、サンフランシスコのエミリービル駅ももう目の前だ。

 

 

到着、そして接続バス

定刻より2時間遅れ、10時に駅に着いた。

f:id:ff_galene:20180524173316j:plain

ベッドで横になって寝られておかげで、すこぶる元気!

さて、降車駅のエミリービルだが、ここはサンフランシスコの郊外に位置している。そのため、中心部まではアムトラックの連絡バスに乗る必要がある。

もちろん、バス料金は列車料金込み。列車がいくら遅れても、アムトラックが運行する連絡バスなので何時間でも待っていてくれる。心配の必要はない。

 

そう、心配する必要はないのだが、ここで珍現象が。駅構内に入り、「バス乗り場はどこだろう」と思っていると、くたびれた様子でベンチに座っていた男性2人に呼び止められた。

「どこから来た列車?シアトルから??」と聞いてくるではないか。

我々のコースト・スターライト号の始発駅はシアトル。なので、「そうです。いま降りたところです」と答えると、男性は「おー、よかった。ずっと待ってたんだよ」と笑顔になった。

どうやら、連絡バスの運転手やスタッフのようだ。「2時間以上待っていたが、列車到着のアナウンスもなかったのでね」。降りてくる乗客に聞いていたとのこと。

うーん、無線連絡やアナウンスではなく、こうして乗客に聞いて確認するとは。おおらかなのか、のんびりなのか・・・アムトラック恐るべし!

f:id:ff_galene:20180525095434j:plain

 

 

 サンフランシスコ市内へ

オークランド側からベイ・ブリッジを渡ってサンフランシスコ中心部へと向かう。

バスは中心部の何カ所かに停車する予定で、チケットを買うときに降り場を指定していたが、どうやらどこで降りても構わないようだ。

行き先が正しいかをバスの運転手に確認していた様子を見ていてくれたのか、近くに座っていた初老の男性が「二つ目の停留所で降りればオーケーだよ」と教えてくれた。ありがたい。

最前列のシートに座って出発。眺めがいいのでオススメです。しばらく走ると、早速サンフランシスコの景色が飛び込んできた。

f:id:ff_galene:20180525100809j:plain

 

我々にとって、憧れのサンフランシスコ。席から身を乗り出して見ていると、さきほどのおじさんが、「あれがゴールデンゲートブリッジ」「こっちはアルカトラズ島だよ」と教えてくれた。

到着後の見どころや名所も熱心に教えてくれ、充実した40分のバスの旅。これもまたアムトラックの旅の一部か。

時刻表より2時間遅れで、サンフランシスコに到着。乗車時間は計20時間30分。雄大な景色、アメリカンな寝台車、そして多くの出会いに恵まれたコースト・スターライト号の旅になった。

とりあえず、初めての挑戦として選んだコースト・スターライト号だったが、降車直後に感じたのは、「また他の路線も乗ってみたい!」ということ。

アムトラックの旅、オススメです!

 (なお)

 

 

☆私から一言☆

18時間かぁ・・・夜ひまそうだなぁ、と思って事前にiPadにTVドラマを何本かダウンロードしていったのですが、景色を見たりのんびり夕飯を食べているうちに日はとっぷり暮れて、全然退屈しない旅でした(でもドラマは30分×3、4本見た)。

日本では新幹線が延びるにしたがって、在来線や寝台列車がどんどん少なくなってますが(お金持ち専用は残ってるけど!)、トンネルばっかり、景色がびゅんびゅん飛んでく“早い”電車の何が楽しいのか・・・。“遅い”ことの良さがもうちょっと見直されるといいなぁと思います。

(のん)

 

新たな乗車記に続く

カスケード号 - アメリカ縦断鉄道の旅